韓国の中華料理にはどんなものがあるかご存じですか?
日本に中華料理があるように、韓国にも中華料理がありますが日本のものとは異なります。
韓国ドラマを見ているとよく出てくるあの料理も、おいしいからよく食べているその料理も、実は韓国料理ではなく韓国の中華料理かもしれません。
この記事では、韓国の中華料理のメニューをご紹介していきます。ぜひご覧ください!
韓国の中華料理っていったいなに?
そもそも韓国の中華料理って何だろう?
日本で食べてる中華料理と違うの?
韓国の中華料理とは、韓国人が韓国人の好みに合うように改良した中華料理を指します。
本来の中国にはない料理も多く、韓国式中華料理とも言われています。
日本の中華料理が、日本人の好みに合うように作られているように韓国でも同じなんです。
実は日本にも、本来の中国にない中華料理が存在します。なんだと思いますか?
それは、誰もが人生で1度は食べたことのある『天津飯』です。
まさか中国にないだなんて、びっくりですよね?
韓国の中華料理の由来
韓国の中華料理は、韓国に住む中国人によって発展していきました。
仁川は19世紀末に開港してから中国人労働者がたくさん住んでいたので、仁川港一帯にチャイナタウンができ、中国人を対象とした飲食店がたくさん増えていきました。
当時のチャイナタウンは一度廃れてしまいましたが、1990年代後半に再びチャイナタウンが復興されました。
それが今の仁川チャイナタウンです。
日本でいう横浜中華街ですね。
韓国の中華料理店【중국집】
韓国の中華料理店は【중국집(チュングクチブ)】と呼ばれます。
カジュアルで庶民的でリーズナブルで、出前も簡単にとれます。
むしろ韓国は出前の文化が発達していて、韓国の中華料理と言えば出前の食べ物とされています。
韓国の中華料理店でおもしろいのが、メニューにオムライスがあるお店がまれに存在することです。
中華料理店になぜオムライスが?と疑問に思いますよね。
中華料理店で提供されるチャーハンを卵で包むだけなので、メニューに追加するのが簡単だったからと言われています。
日本の洋食店で食べることのできるようなオムライスは出てこないので注文の際は注意してくださいね。
半熟のトロっとした卵にデミグラスソースがかかっているようなオムライスは、韓国の中華料理店には存在しません。
実際、中国人は韓国の中華料理をどのように思っているのでしょうか。
韓国の中華料理の中国人の反応
中国人は韓国の中華料理を以下のように言います。
これは中華料理ではありません。
中国では食べたことのない味です。
韓国人向けにローカライズされているので、そういう反応になってもおかしくはないですが、韓国の中華料理が好きな中国人もたくさんいます。
もし韓国で本格的な中華料理が食べたいのであれば、高級店やホテルの中華料理店に行きましょう。
韓国の中華料理『チャジャン麺』
チャジャン麺は韓国語で 【짜장면(チャジャンミョン)】と言います。
チュンジャン(韓国の甜麺醤)と野菜・肉を炒めて作ったソースを、麺に混ぜて食べる韓国式中華料理です。
見た目は日本のジャージャー麺にも似ていますが、味は韓国のチャジャン麺の方が甘く、もったりしています。
チャジャン麺は色が真っ黒なので見た目のインパクトが強く、韓国ドラマにもよく出てくるので知ってる方も多いのではないでしょうか。
俳優さんたちが黒いソースのかかった麺を、ぐちゃぐちゃに混ぜて食べているのを見て、おいしそうと思った方も多いはず。
韓国ドラマでもよく見かけるので、チャジャン麺を韓国料理だと思ってる方も多いですが実は韓国の中華料理なんです。
出前といえばチキンかチャジャン麺というくらい、とても人気です。
韓国の中華料理『酢豚』
韓国の酢豚は韓国語で【탕수육(タンスユク)】と言います。
豚肉に片栗粉をつけて揚げたものに、砂糖や酢、野菜等で作った甘酸っぱいソースを添えて食べる韓国式中華料理です。
作り方は日本の酢豚に近いですが、味は少し異なります。韓国の酢豚は日本のものよりもソースが甘めです。
私がおもしろいなと思ったのは、韓国の酢豚にはきゅうりが入っていることです。
他にも特徴的なのが、韓国の酢豚は豚肉とソースが別になっていて、かけて食べる人、つけて食べる人に分かれます。
もともと韓国の酢豚は、かけたり和えたりする食べ物でした。
では、どうして別々になってしまったのでしょう。
韓国の酢豚はかける?つける?
韓国は出前の文化がとっても充実しているのはご存じですか?
韓国の中華料理店【중국집(チュングクチブ)】が出前で届ける際、カラッと揚げた豚肉のサクサク感を損なわないため、豚肉とソースを別々にしたことがきっかけです。
別々になって届くので、人々の酢豚に対しての概念が変わっていきます。
みんなサクサクした豚肉に慣れ始め、かけるのではなく、つけて食べるようになっていきました。
酢豚は昔は高級料理でしたが、庶民的な料理へ変化していき、今やつけて食べるスタイルが伝統的なかけて食べるスタイルより人気になってしまいました。
こちらの記事でも韓国の酢豚『タンスユク』について紹介しています。
韓国の中華料理『韓国の酢豚』とは!日本の酢豚といったい何が違うの?
韓国の中華料理『チャンポン』
チャンポンは韓国語でも【짬뽕(チャンポン)】と言います。
海鮮と野菜を炒め、出汁で煮込んだ辛いスープに麺を入れて作った韓国式中華料理です。
日本にも『ちゃんぽん』がありますが色は白いですよね?韓国のチャンポンは赤くて辛いので全くの別物です。
チャンポンという名前の由来は色んな説があるようですが、チャンポンという料理自体は、日本の『ちゃんぽん』がルーツと言われています。
韓国の中華料理店ではチャンポンは、最初に紹介したチャジャン麺に次ぐ人気メニューです。
どちらも人気なので、どっちも食べたい!どっちかなんて選べない!という人にはとっておきのメニュー【짬짜면(チャムチャミョン)】がありますよ。
頭文字を見てください!짬뽕(チャンポン)の짬、짜장면(チャジャンミョン)の짜。
そうです。ハーフ&ハーフです。
器も짬짜면(チャムチャミョン)用に、真ん中に仕切りがあるものが存在するので、1つの器でどちらも食べることができます。
迷った際は、짬짜면(チャムチャミョン)に限ります。
韓国の中華料理『餃子』
餃子は韓国語で【만두(マンドゥ)】といいます。
韓国では小麦粉の皮に肉・豆腐・野菜などの具を入れて作った料理を総称して餃子と呼びます。
小麦粉の皮に具を入れて、焼いたり揚げたり蒸したりして食べるので、日本の餃子とあまり変わらないでしょう。
ただ、日本では漢字にすると餃子ですが、韓国では饅頭(マンドゥ)と書きます。
韓国では餃子はお饅頭なんです。おもしろいですよね。
※韓国に存在するお饅頭は、【찐빵(チンパン)】と言います。
韓国の中華料理店【중국집(チュングクチブ)】で餃子は、チャジャン麺やチャンポンを注文するとおまけでつけてくれるお店が多いです。メインはチャジャン麺やチャンポンなのでサイドメニューのような位置づけになります。
焼き餃子は군만두(クンマンドゥ)といいますが、韓国の中華料理店で注文すると揚がったものが出てくるので注意しましょう。
名前は焼き餃子なのに、日本の焼き餃子を想像して注文するとだいたい揚げ餃子が出てきます。
韓国でおいしい餃子が食べたいときは、餃子専門店に行くことをお勧めします。
韓国の中華料理にはどんなものがある?韓国の中華料理のメニューの徹底調査!【まとめ】
韓国の中華料理のメニューを解説していきました。いかがでしたでしょうか?
日本で食べる中華料理が日本人向けにローカライズされているように、韓国も同様なんですね。
韓国の中華料理は、とてもカジュアルで庶民的な食べ物だということがわかりました。
日本の韓国料理のお店でも食べることができるので、ぜひ挑戦してみてください。
ちなみに私はチャジャン麺が大好きです!
韓国の中華料理以外にも色々紹介していきたいと思ってますので
よかったら他の記事も読んでいただけると嬉しいです。